9月の3連休を利用して、宮崎と鹿児島に行ってきました。

この旅行、本当は7月の3連休に行く予定だったのですが、台風が日本列島を直撃してしまい中止に・・・今回はそのリベンジ!?です。

鹿児島には私の父の実家や親戚、宮崎にも親戚がいます。私が鹿児島へ行くのは約10年ぶりです。

9/21(金)

17:45発の飛行機で、中部国際空港から宮崎空港に向け出発です。

私と子供は、みんなより一足早くセントレアに到着。

セントレアには東海地方の名物がずらり!と並んでいます。

御菓子所川上屋の栗きんとんのコーナーもありましたよ。

改めてお土産売り場をじっくり見ていると、私の好きな物ばかり!!
赤福に、鬼饅頭、手羽先、みそ煮込みうどん、きしめん、ういろう、えびせんべい・・・どれも本当に大好き。

今すぐ食べたいものばかりですが、そのなかで『どうしても食べたい!!』と思った、

浪越軒の「鬼まんじゅう」5個入りを買い、さっそく子供と2個食べました。

そしてスカイデッキに出て、飛行機を見ました。子供は離着陸飛行機を間近にみれて夢中!!

あまりに楽しかったのか、隣に立っていたおじさんにたくさん話しかけていました。


父、主人と合流し、中部国際空港を出発!

初めての飛行機に大興奮の子供は、小さな機内に響きわたるかと思うくらい大きな声でお話してくれます。

そのうち『ひ〜こうき〜♪』と自作の歌が飛び出したかと思えば、歌いながら寝てしまいました。

興奮しすぎて疲れてしまったのでしょう・・・

飛行機は120人乗りと小さかったのですが、この日の日本列島は快晴だったため、全く揺れもなく約1時間で無事宮崎空港に到着しました。

空港に着くなりまず出迎えてくれたのは、親戚のおばさん・・・ではなく、

今話題の『東国原英夫知事』・・・の等身大パネル。

その他、お土産売り場やイベント会場も「そのまんま東」ばっかりです。

空港だけでなんだか今の宮崎県の元気のよさと活気を感じましたよ!

知事効果ってやつですね!!

親戚のおばちゃんが空港まで迎えにきてくれて、おばちゃん達の住む宮崎県都城市へ。

宮崎空港からは約45分で着きます。

晩ご飯は、宮崎名物の『地鶏』。

地元の人に大人気の地鶏のお店に連れて行ってもらいました。

串焼きももちろん美味しかったのですが、なんと言っても初めて食べた鳥の刺身は新鮮で本当に美味しかった★★★

食事の後、そのまま予約しているホテルへ。

ホテルの部屋に入るなり、子供は新しいお家だと思い込み、またまた大興奮。

駅前のホテルのため、カーテンを開ければ電車が見えるという、

子供にとってはこれ以上にない物件?で本当に大喜びでなかなか寝ようともしてくれませんでした。



9/22(土)

朝から食欲旺盛の私は、朝食バイキングの前に昨日買った鬼まんじゅうを食べようと箱を開けてみると、

鬼まんじゅうからネバネバ糸がでているではありませんか・・・完全に腐らせてしまった。あぁもったいない。

朝からショッキングな出来事はありましたが、今日は鹿児島に住むおじいちゃんおばあちゃんや、

たくさんの親戚に挨拶回りやお墓参りに行く日です。気合いを入れていかなくては!!

都城からおじいちゃんのお家までは車で約45分。

鹿児島県と一言で言いましても、鹿児島市からは遠く離れた鹿児島志布志市で、言ってみればものすごく田舎です。

親戚5件、お墓参り4カ所を回りおばあちゃんの家に到着しました。

10年前に行った際も、同じ日本とは言えど文化や言語の違い、生活習慣の違いにものすごくカルチャーショックを受けましたが、

今回もたくさんのカルチャーショックを受けかなり疲れたのが正直なところです。民家に当然のように牛小屋があったり、

牛がいるので家の中に何匹ものハエが普通に飛び交っていたり、お墓が家の真横や敷地内にあったり、

田んぼを一反(300坪)約50万円程度で買えたり、柵もない敷地に鶏やアヒルを放し飼いにしていたり(逃げた事はないらしい)・・・

その中でも今回は子供もとても興味をもっていた『牛』について、おじさんから聞いた事を詳しく書こうと思います。

おばあちゃんの住んでいる、志布志市有明町では、昔から農業を営んでいる家庭が多くあります。

昔はほとんどが専業農家でしたが今は平日旦那さんはお勤めにでて牛のお世話は基本奥さん。

週末に夫婦や一家総出でお世話をするという兼業農家が多いそうです。

『牛』と言っても、育てているのは黒色の体の肉牛です。(黒毛和牛というやつですかね?)

産まれて1年ぐらいかけて肉付きよく育てた子牛を競りにかけ、松坂や飛騨などといった牛肉で有名な地域の農家に買い取られます。

その後買い取られた先で上手に育てられ高級和牛として市場に出るパターンがほとんどだそうです。

子牛はだいたい1頭45万〜60万程度で競り落とされ、経費を差し引くと20万〜35万円の稼ぎになるそうです。

兼業農家なら毎月1頭づつ競りに出す事ができれば安定した副収入を得る事が出来ます。

この地域では本当に牛は身近な生き物で、お金を貯めて牛を買い、実家や親戚に牛を預けている若者もいるのだとか。馬主ならぬ牛主ってやつです。

少しでも上質な子牛に育てるために、牛の飼育を主にしているお母様達が定期的に勉強会を開催し、

たくさんのサプリメントや、飼育の仕方、経営を研究しているそうです。

牛の主な食料は牧草。一面に広がる田畑では、牛のための草を種から育てているのだとか!!

草を育てるなんてビックリです。(除草剤なんてとんでもない!!)

まだおばあちゃんたちから牛を引き継いで数年のおばさんは、『最初は嫌で仕方なくやっていたけど、

今は愛情が出てきて牛達がかわいくてかわいくて・・・牛の勉強会もすごく楽しいけど、競りに出す時はやっぱり寂しい』と言っていました。

牛舎の真横にある民家の中は、ハエも飛び交い牛の匂いもすごいので正直、清潔で快適とは言えない生活環境です。

けれど、こういう生活環境の中で一生懸命牛を育ててくれる人がいるから、

美味しい牛肉を食べられるんだな...とものすごくありがたい気持ちになりました。

それから今回おばあちゃんの家に行って、老人介護の現実を見ました。

おじいちゃんに会うのは、多治見のわが家におばあちゃんと飛行機に乗って遊びにきてくれた時以来、

約5年ぶり。噂には聞いていたけれど、その変わり様に驚きました。

5年前は元気だったおじいちゃんは、今は痴呆症もすすみ完全に介護が必要な状況。孫である私や、息子である父の事も誰だかわかっておらず、

トイレもオムツ頼みです。週に3回デイケアセンターに行きますが、それ以外は、おばあちゃん、隣に住むおばさんがお世話をしています。

元気なおばあちゃんだって、腰もすっかり曲がっていて『小さな子供のお世話をするのとは違い、力がものすごく必要だから正直しんどい』

と鹿児島弁で言っていました。

老人ホームに預けるのが本当はいいのだけれど、空き待ちの現実、金銭問題、そしておじいちゃんの事を思うと・・・という、

周囲の意見。実際お世話をしている人の気持ちを尊重してあげるべきだと私は思いましたが、

それはいままで遠く離れた場所に住んでいたから言える事。ずっと近くで生活してきた人にとったら、

やっぱりおじいちゃんはおじいちゃん。家から出してしまうのはかわいそうだと思ってしまうそうです。

そんな現実と向き合っているうちにすっかり夜になってしまいました。

今日も昨日と同じホテルを予約しているので、都城に帰ります。

でも待って!みんなお酒飲んでるじゃん!!飲んでないのは私だけ?

運転の苦手な私が、知らない土地で慣れない車で45分の距離を運転するハメに・・・

幸い、田舎道なので車もほとんどいなくて、車線変更や合流もなく無事ホテルに着きました。

おたより
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