のどかな渓流が続く川浦川と廿屋(つづや)川沿いに、数多くのゲンジボタルが生息。住民の保護努力で一時少なかった生息数が回復し、毎年6月中旬頃にホタルの乱舞を見ることができる。場所により時期は若干異なるが、ピーク時はまるで渓流沿いにイルミネーションが続くかのよう。雨上がりの夜9時台に飛び交う数が多い傾向にある。車道から離れた場所が観賞しやすい。
川沿いに続くホタルの光
三和のゲンジボタル
美濃加茂市三和町
自然地形を生かした広大な公園
みのかも健康の森
美濃加茂市山之上町
128haもの広さを誇り、芝生広場やローラーすべり台、バーベキュー広場、パターゴルフ場、フィールドアスレチック、あじさいの池など様々な楽しみがある。777段の階段が続く標高343 mの高木山にある4階建展望台「よろこびの砦」からは園内や山々の景色を見渡せる。歩道沿いではヤマザクラやヤマツツジなどの木々を楽しめる。七色の光に輝く虹のトンネルも珍しい。
眼下に日本ラインの絶景
猿啄(さるばみ)城展望台
加茂郡坂祝町
信長の美濃攻めで攻略され、川尻鎮吉が主となった山城跡。山頂は標高約276mで、東西を結ぶ街道を見下ろせる位置。国道21号から道標があり、駐車場から山頂までは徒歩30分程。途中 から視界は開けないが、展望台からは素晴らしい眺め。木曽川の景勝地「日本ライン」を眼下に、坂祝や美濃加茂方面の街並み、遠く御岳などアルプスの山々。反対側には名古屋のビル群や伊勢湾も確認できる。
さくらの森や白山展望台
東山森林公園
美濃加茂市下米田町
下米田にそびえる白山の麓。中央にふるさと林道が通り、複数の駐車場がある。下米田さくらの森の桜など多くの花木が美しく、季節の豊かな表情に出会える。野球場や遊具、バーベキュースポットなどの施設もある。自然観察を楽しみながらの散策に最適。白山山頂へは徒歩約30分。展望台があり、眼下に広がる田園や飛騨川、木曽川、遠く御岳を望み山々が連なる風景を見渡せる。
大型遊具や自然林の散策道
半布ヶ丘公園
加茂郡富加町
富加町役場の東方に位置し、自然に囲まれた公園。子どもに人気の木製ジャンボ遊具をはじめ、芝生広場や多目的広場、テニスコートなどがある。自然林を生かして整備された「ふれあいの森」と「やすらぎの森」エリアがあり、尾根沿いを中心に散策道が続く。手軽な高低差で、自然を楽しみながら散歩を楽しめる。椿や桜、梅など季節の花々も楽しみ。休憩棟からは役場方面の展望が広がる。
赤い橋が印象的な3段滝
五宝滝(ごほうだき)
加茂郡八百津町
剣豪・宮本武蔵が修行したと伝わる大小5つの滝。一の滝、二の滝、三の滝の三段滝は合わせて落差79mと県内屈指の規模。東屋からは、山深い雰囲気の中で三段に落下する優美な姿を望む。春夏秋冬と表情を変える素晴しい景観をたん能できる。円明の滝と二天の滝も合わせ、遊歩道で一巡できる。多くの緑に囲まれマイナスイオンが豊富で、心身ともにリラックスできる。八百津中心街から北方約3km。
武蔵伝説残る名刹
大仙寺
加茂郡八百津町
この地方きっての臨済宗の大寺。剣豪「宮本武蔵」が師匠「沢庵和尚」の遺言に従い、この寺の八世住職「愚堂」の元で修行したと伝わる。参道を右奥に、武蔵が座禅をした座禅岩がある。寛正2(1461)年開創で、参道などよく手入れされている。石積みの壁面は重厚な雰囲気で歴史を感じさせる。本堂や惣門、山門、地蔵堂など歴史ある伽藍が並び、重要文化財を数多く所蔵している。町の中心から徒歩15 分。
水面きらめく貴重な景色
上代田(かみだいだ)棚田
加茂郡八百津町
八百津中心街から北へ、標高400mの山肌に広がる123枚の棚田。県道沿いに見ることができる。付近は花崗岩を切り出した石積みも特徴。農道や土手には春のシバザクラ、秋のヒガンバナなどが咲く。棚田を取り囲むように北山集落の民家が並び機能的。高台からは棚田を一望できる。地元住民のグループが手入れをして景観保全に努力、棚田オーナー制度で棚田を通じた交流もされている。
神社の境内にそそり立つ大木
神渕(かぶち)の大杉
加茂郡七宗町
天王山頂近くに鎮座する神渕神社の社殿前にある。樹齢約800年、高さ47mの大きな杉で、国の天然記念物に指定されている。周辺にも大木が多く、人里離れた神秘的な雰囲気。 境内へ登る林道沿いには、1丁( 約109m ) おきに18の道祖神が置かれている。途中で視界が開け、山々を背景にした集落の風景を見下ろせる。また、崖に1字2m 四方で「御佩郷(みはぎごう)」と刻まれた磨崖文字もある。
広場や尾根沿いの遊歩道
山楠公園
加茂郡川辺町
川辺町を代表する山間の公園。国道418号沿いに入り口がある。野球場などのほか、ふれあい芝生広場、わんぱく親水広場、シンボルみちひろばなどのエリアで構成されている。遊具やせせらぎ水路など子どもも楽しめる。また、尾根などに遊歩道が続き、眼下に田園の美しい色彩が広がる。また、川辺の町や周辺の山々も見渡せる。春には500本以上の桜が咲き、夜はライトアップされる。
大きな杉に囲まれた山頂の神社
大山白山神社
加茂郡白川町
標高862mの白山山頂に鎮座する。白山比メ大神(ひめたいじん)が主神で、養老2(718)年に泰澄大師(たいちょうたいし)の勧請と伝わる。白川の街から車で約20分。広い駐車場から石段を登ると、まずは絵天井がある拝殿。本殿へはさらに登り、途中で高さ36m、樹齢約1200年、国の天然記念物の大杉を見上げる。本殿は木造神明造りで、脇殿も並ぶ。本殿裏からは視界が広がり、天気次第では山々の向こうに御岳が浮かび上がる。
断崖と激流、甌穴群の景勝地
飛水峡ロックガーデン
加茂郡七宗町
国道41号沿いに展望所があり、JR高山本線の特急では車内放送が流れる景勝地。断崖迫る渓谷の良さを実感するには、JR側を進んだ園地へ。駐車場や展望台があり、岩場の上へ出ることができる。うねるような岩と国内有数の甌穴群(おうけつぐん)、そして断崖と激流。手すりはないため、無理に前へ出ず足下に十分注意を。初夏には赤いイワツツジが岩場に咲く。飛水峡の甌穴群として国の天然記念物。
石垣群が美しい山間集落
切井
加茂郡白川町
白川中心街から東へ約10km、県道68号線を進み、恵那との市境手前。石積みの上に家屋が建つ集落で、県道から見える。知らないと見逃しそうだが、石積みはほぼ集落全体におよび実に見事な山間集落の景観だ。観光地ではなく細い道が多いので、集落内は無理に車で進まず散策しよう。家屋や水田、茶畑などに利用された石積みを間近で見上げると、幾重にも重なった造形美に感心させられる。
岩と流れが織り成す美しい渓流
佐見川峡
加茂郡白川町
下油井付近から国道256号沿いに続く渓谷。淵あり瀬あり箱庭的な美しさで、初夏にはイワツツジが渓谷に赤い色彩を添える。車の往来は少なく、静かな山間の渓谷風景を楽しみながらドライブできる。渓谷上流に美濃白川ふるさと体験村や佐見川峡キャンプ場がある。茶畑や集落の風景ものどかで心が和む。紅葉橋付近がおすすめ紅葉スポットでもある。
美しい茶畑風景が点在
茶畑の風景
加茂郡東白川村
白川茶で知られる東白川と白川。寺の住職が約600年前、宇治から茶の実を持ち帰ったのが始まりとされる。気候的には茶栽培地の北限。山間に湧く水や朝霧、空気、温度差などが要因で美味しいお茶ができる。東白川の入り口にある白川茶発祥の地など茶畑が点在。道の駅東方から北へ上った高台もポイント。茶畑と周辺の山々を見渡す好ロケーション。見学は作業の迷惑にならないように。
茶畑と桜の色彩が競演
水戸野しだれ桜
加茂郡白川町
寛永時代に墓守の桜として植えられた個人所有の彼岸桜で県指定の天然記念物。樹齢約400年、樹高15mの大木。山々に囲まれ、茶畑が広がる斜面の立派な石垣の上に木があり、見上 げるとその大きさが実感できる。樹形がよく整っており、より美しく感じる。夜はライトアップで浮かび上がり、水田の水面に桜が逆さに映し出される様は幻想的。白川街道沿いから道標が出ている。